トップ詩全集 / Life is a Flower.

きおる(投稿日:2003/02/27)

夜 山まで歩いていこう
月光の夜

冬の空気は凛と澄み渡り
山は葉を茂らせた針葉樹達を抱えて
木々の間では黒く闇がおおんと囁いている

その中に分け入る
その時

きんといって三日月が山肌に隠れた

そこには香る花もない
鳥も鳴かない
月の姿も消えて

では何故
何故このように明るいのか
どうしてすべてが照らされているのか


光が山肌をぬって行く