トップ詩全集 / Life is a Flower.

私達の午後

txe(投稿日:2003/10/13)

おだやかに過ぎるはずの
私達の午後は
留まり続ける ゆらめきを宿し
グラスに注がれた水のように

君は弾くことを止めない
ピアノを それも切なく
淡々と 調べは流れる 果てしなく
澄んだ音色と共に

君の指先は奏でる それは
私達の過去を映す あの頃の
ふたりの遠い追憶を

君は弾くことを止めない
腰掛けたまま 私は それを聴き続ける
眼を閉じて いつまでも