トップ詩全集 / Life is a Flower.

deep night

空菜(投稿日:2004/07/10)

夜もすっかり深まった。
周りは闇が包んでいて、
外灯と半月の明かりが、うつろにこっちを見てる。
不意に通りかかるバイクも、大きな瞳の黒猫も。
みんな見ているだけ。
しらんぷりしてボクなんてまるで居ないみたいに。

一人ぼっち

孤独だけに包まれて
夢も現実もあやふやなまま。

何もかも中途半端
それでも暗闇はボクを包み隠している。

やっぱり出口なんて見つけられないまま

小さな星明りに手を伸ばして
届かない切なさに微笑んでみたり。


ボクはまだ旅を続けるけど
ボクが死んでもやっぱり孤独は生き続けるし
ボクが死んでもやっぱり月はしらんぷり

そしたらボクは―――。