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現実のスパイと創造

喪火由馬(投稿日:2004/11/12)

僕は創造する
僕は破壊する
僕は黄緑だ
僕は捻じ曲がってる
僕は動くけれど
自分が分からない
僕は閉じるけれど
自分が汚らわしい
体が熱っぽいし
変な考えばかり浮かぶ
それは地獄に落ちたり
天国を夢見たりする夢だ
テレビがそれを教えてくれる
子供だましで大人を騙し
金を巻き上げているぜ
僕は想像する
僕は否定する
僕は自己否定したい
僕は肯定が恐くて出来ない
傷付いた心ほど重くて引き寄せる
落ち込んだ心ほど軽くて突き放す
嘘も真実も丸めてなかったことにする
それはあざといやり方だ
どんなに明日が来るのが嫌でも
どんなに過去に帰りたくても
時間制御をするのには
まだ人間が幼いな
幼いことは言うまでもなく悪いことだ
いい台詞すら思いつきもしない
僕は悪いことをした
幼くなってしまったんだ
大人びるよりましさ
僕は子供になってしまったんだ
子供に心にお礼を投げて
この世にさよならなんて馬鹿ね
僕は効かない
僕は立てない
僕は叫べない
僕は鳥ではなく籠だ
僕が僕を覆っている
どうしてしまったというんだ
僕は愛しいことを全部捨てる
僕は僕を囲い込んでしまっている
僕は僕のことを解説する
僕は僕のことが語りきれない、語ることもない
止まらないときは止まらないほうがいい
でもそうした途端闇がギロチンで
落ちてきた重圧がすごくって
一歩身を引いたけど助からなかった
僕は明日を夢見てみたいよ
僕は死にたいよ
嘘だ!ぼくは・・・なんだろう
僕は何だろう
僕は君だろうか
僕は奴だろうか
僕は彼だろうか
あの人だろうか
ましてや僕は僕じゃない
何千年繰り返した疑問
古びてしまっているさ
適当なランダムが味を利かせているのさ
鳥肌ではなく蕁麻疹だ
地震ではなくメルトダウンだ
言葉だ
いや違う!テレパスだ
テレパシーだ
テレパシーで僕に夢を伝えに来るんだ
そして僕を幸せの国まで連れて行ってくれるんだ
読者は読まず、ランナーは走らず
金槌は振られず、批評家は口を閉ざした
こんな世界では君だけが輝いている
この世界で僕だけが輝こうとしている
僕や君の対比にはうんざりだ
だからもともと僕しかいなかったこと
僕しかしなかったことを森の奥に
そっと仕舞って
また掘り出し
この世はせわしないものだと思ったのさ
本当さ