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愛しい眼を見て

喪火由馬(投稿日:2004/11/19)

いま魂を信じておくれ
しばし待つと
目を開けるように闇が瞬いた
面白いと感じる こと全部集め愛し
生きる感じがした あの日の砂辺も棘も
まだこの腕に残って いる・・?
いま暗い壁の中イメージと遊び
自己破滅なキッシュとどろんこに戯れ
手をとってぐるんと回る
ぐるぐるまわる だってそれが手だから
これが腕だろう
おまえはおまえなんだろう うんと言って
うんと大きな声で叫べ
あーーーーーーーって
叫ぶんなら 偉い気分で
生きることもはけ デジャヴュさえ切って
切って 貼って つないで
殺して 生まれて 笑ってうらい
ダブルでうそぶいてだまして
いつか目を覚まして
いま魂を信じておくれ
深い彩りに心を預けて
俺の眼に見える彼方へ消えてゆけ
どこまでも あいが続くのだから
干からびた惑星も
水を求めているはずだ
枯れ果てた大地も
俺は与えられないけれど
お前なら出来るはず
人任せはほどほどに 何かがしたいのか
宇宙船は飛び 飛べるとこまで
俺たちは 飛べないところまでも 飛ぶ
だからもあと少し行こう
あとちょっとあとちょっと
あとちょっと
だけ
ゆこう あとちょっとだけ
行けるできるところまで
ゆこう
愛しい目 宇宙の眼
街道の道
絆の瞳
退屈は燃やすこと出来る
命が燃え上がると悲しい
教えられたのは 開いたから
心を
広く大きく
何がなんだ あいつのことか
忘れていた 忘れてはいけないことを
ああぁぁぁぁぁぁぁぁっと
あーーーーーーーーっ
忘れた時刻表
いま何かを信じて
俺なんてボロクズみたいに生きていたし
繰り返す壊れたテープレコーダァ
ボロクズの様に生きたし
そう言われた 同情も誘ったし
たくさんの人騙してきた
いま 明日がどうなるか分からない
それはみんな同じだって 言い訳も
右眼が良ければいい
向こうまで見渡せたなら つまらないだろうか
でもいまは つらすぎるよ
そんな幻想だった 
実話も実体
現実が船長の船体
舵を取ってどこへ行く
それは海のみが知る
海はいつ壊れるか分からない
いつ古い海が
壊されるか分からない
だから乗り越えるか耐え切るか
乗り換えるというと悪く聞こえるけど
時代に取り残されたくはない
船に乗って沈み 溺れたくないのさ
だから俺は乗り換える 都合がよけりゃ乗り換える
覚悟しておきな 
だからいまのうちに泣いておきな
後悔しないように
あらかた荷物を詰めて
花束 胸に抱え持ち
元に駆けてくるがいい
大事にするから
顔が見えない
奴とは結婚しない
あれが見えない
女とは婚約しない
敵は今のうちに
片付け済ましてしまい
いつも同じように 段々と溶け
極楽気分でいま魂を
溶かしておくれ 見返す暇もないほどに
日常が流れたら 言葉もきっと
それ 道をたどるのだろう
目が悪くても見えるか
耳が悪くても聞こえるか
顔が悪くても気取れるか
頭が悪くても分かるか
口が悪くても優しがれるか
犯罪者でも信じられるか
あくどい奴でも潰せるか
善意だって細切れに
潰して潰して倉庫裏
悪意が染み付いている
闇が染み付いている
観念の中で 何かがはじけ
観念など消し飛んでしまった
だって人間だもの
機械じゃない そんなもんじゃない
邪魔する奴らが晩餐会
才能枯れるまで擦り切れて歩く
てくてく てくてく
てくてく
て そして愛しい目を見て
よっぽどな 震えが来るのは偉大な心
持っているから 今 あいを見据えて
路地裏に逃げ込む 危ないことだ
一番に射ち殺すさ 愛
いまいとしい目を見て 椅子に座り
何するでなく明日を
待つけれど来ない
他人の世話を焼き 誰かを感じさせている
今日知り合いと どぶの底で出逢い
将来のことについて話した
切り刻んで料理した
お前はネタ 過去は台本
今日は張りぼての舞台
でも未来は恍惚の舞台
それはいいって飛びついた
愚か者には幸が来た
賢者に唾吐いた
べと
そこんとこが嫌い
べと
愛しい眼を見て
だから
いつまでも愛していてほしい