君の話は
たくみ(投稿日:2006/11/16)
夕焼けの滲み方が少しばかり歪な日に
部屋には青いパズルが1ピース置いてあって
空を落としたいなら勝手にすればいいと
君は髪を結いながらそう呟いた
地に飽和した雑音にでも
深海を潜り込んだマグマに溶け込めば
透き通った歌が聞こえると
君は花に水をやり終えて皮肉を言った
君の壊れかけた部屋には
ピカピカのピストルが置いてあって
世界を終わらせたいなら持って行けばいいと
君は紅茶を飲みながら微笑んだ
君の知っている宇宙のお話は
覚えのない死体ばかりで
砂になった世界には何も必要ない事も
君は気まぐれに教えてくれた
光らない眼はいつだって
星の終わりを眺めている