コラム・雑記
- 2002.12.30.ネットにおける詩のイベント。
- 2002.12.28.Lynxにて。
- 2002.12.27.与うるもの。
- 2002.12.22.さぁ、年末年始モードです。
ネットにおける詩のイベント。
区切りのいいところと言うこともあってか1月1日から始まるイベントの宣伝やら報告やら連絡を、ウチみたいな弱小個人サイトでもちょくちょくいただいたりしています。
が、全部コンクール形式なのね。いや、それ自体は良いんだけど。
コンクール形式のイベントってのは投稿作があってこその企画になるので、まずイベントの認知度を上げる必要があって、必然的に企画運営者ないし関係者が色々なサイトに宣伝していくことになるんだけど、他の企画の宣伝と比してコンクール形式の宣伝って広域に渡るから(例えば現在ウチに連絡が入ってるのが全部コンクール形式ってな具合に)「ネット上の詩のイベント=コンクール」ってな図式をどうしても植え付けられる感があるのよ。
ただ、ネットにおける詩のコンクールの効力って個人的に懐疑的だったりするのよね。あるいは現状でイベントとして立ち上げる企画として安易なものを感じないわけでもないわけで。
大体この手のイベントっていうのは
- 技術向上
- 参加者(含運営者、閲覧者)間交流
を掲げて行なわれるケースが多いんだけど意外とこういった目的は機能しないというか、上記で挙げた目的をどうやって機能させるかに考えが及んでいないケースが多いんだわ。いや、むしろ上記目的を達成させるための方法論がコンクール施行という考えになっている節がある、と喩えた方が的確かな。
しっかりとサイトないしイベントの機能や効果の検証がされているのなら多分気づくところではあるんだけど、前述通りコンクールを行なうだけでは前の目的を達成するための効果っていうのははっきりと出ていない結果が出るはずなんだわ。
1.技術向上について。
個人もしくはそれに類する団体が主催する場合、開催するコンクールで何篇かの作品に賞を与えたとしても、プロへの道を確約できるわけでも何らかの副賞が与えられるわけでもないので、主催コンクールの入賞作品の位置付けっていうのは「当コンクールではこの作品が優れてると評価したので良いところはどんどん吸収しようね」っていう感じに、実は結果を投げかける対象は受賞作品の筆者ではなく、その他の参加者に向けられるんです。
が、少なくとも詩の場合もともと裾野の広い世界じゃないから、客観的に作品を評価できる場が少ない。あるいは見方を提案・提言する場がないから、結局のところどういう基準で作品が計られたのかが参加者には見当がつかなくなってコンクールの結果以上の意味合いを伝えられなくなるわけ。そうなると参加者全員に目標とする作品という形で作品を取り上げたとしてもその役割を果たせないことになるんです。
2.参加者(含運営者、閲覧者)間交流について。
これはよくイベント会場となるサイトに置かれているBBSを見るだけでも顕著に傾向が現れているんじゃないかと思うんです。ほとんどのケースが「参加者の挨拶に運営者が返事をする」で止まってるんじゃないですかね。
詩を主体という前提を置いて参加者間交流を図ろうといする場合、コンクールのようなイベントよりも普通の投稿板を継続的に運営する方がはるかに効果があるんですよ。
ウチの投稿板を見ても分かる通り、例えどんなに小さなサイトの投稿板でも定期的に訪れもくれては作品を置いていってくれる方が少なからず出てくるもので(サイト運営者としてはありがたい話です。ホントに)、そういう機会で一人の書き手の作品を続けて読み込むことができて初めて交わせる言葉っていうのが交流には必要なんですよ。個性として一番顕著に表れるのはその人の持つ世界観で、更に作品を一つ二つ読んだだけではその世界観なんて掴みようがないわけだから。
コンクールに限った話じゃないけれど、イベントを行なうことが目的と化しちゃいけない。
周りの趨勢を見て、何が足りないのか/何をすべきなのか。それを見極めていかないと運営者だけが満足する意味のないイベントになりうるよ。
という私は、自宅にサーバーを置いて詩人ギルドのような作品アーカイバを作ってみたいなぁなどと思ってもいたり。作品の生命が短いのは投稿板という形式にも問題があると常々思ってたりもするんです。なにより、いつしか思い出した時に読み返してみたい作品が一杯ある。F.y.の投稿作にだってある。F.y.と連動させるのも面白いかも。
ネットにおける詩の状況を考えるとそういう作品を蓄え続ける環境と、詩作講座的位置付けのサイトが一番不足してるんじゃないかな。と思う昨今です。
2002.12.30. / Genre : POEM
Lynxにて。
私の場合、情報……、言い換えるならテキストの内容を求める場合が多いので、それならテキストさえ表示できれば良いから軽く扱えるに越したことがないってな感じでLynxでネットを巡ることが多いんです。ちなみにメインにはMozillaを添えてるんですが、これと言って固定のブラウザを愛用してるってことはないんです。
で、Lynxってのは要点をまとめると
- 軽快。世界最速・最軽量を謳うOperaの1/3のサイズ。
- DOSウィンドウ上で起動。
- テキストのみを表示する(画像はaltないしファイル名を表示)。
- table関連タグ非対応。
- JavaScript非対応。
- 原則フレーム非対応。但し構成ページは開ける。
- 文字サイズ・フォント固定。
ざっとこんな感じですかね。ウチのサイトをLynxで開くとこんな感じになるんです。
んで、なぜにわざわざコラムでこんなマイナーなブラウザを取り上げるに至ったかって言うと。んー、読めないんですよ。サイトが。個人サイトとはいえ、小説や詩を取り扱ってる、いわばテキスト主体のサイトが、ですよ?
普段Lynxではニュースサイトや生粋の情報系サイト、web日記系サイトしか巡らないんだけど、ふと何を思ったのか某Web-Ringでランダムに飛んでみたのが間違いでした。文学系のリングのはずなのに行き着く先々で意味不明(笑。メインであるはずの作品へのリンクがどれか分からなかったり、画像のファイル名と思われる謎のアルファベットの羅列群が画面中に散りばめられてたり、フレームが使われてるのはいいとしても3分割以上はどのフレームにどういう内容が表示されるのかが分からないとか、トップページが表示されるだけで気が萎えるサイトばかりでした。
んー、仕事でそういうサイトを嫌々作りまくってる都合、凝ったページも私は否定しないんだけど、メインコンテンツがテキストなら、それが真っ当に表示されないと掲載してる意味ないんじゃないの?とか言ってみるテスト。それでも見栄えが大切なら適当な文字列を表示してるだけで良いじゃん。とかまで言っちゃうと多分暴言なんだろうけど。
IEが事実上の業界標準として認知されてるんだろうけど、公開されてるんだからテキストくらい真っ当に表示できるサイトだと期待するのは望みすぎなんだろうかね。仮にもメインコンテンツが小説だったりエッセーだったり詩歌だったりするわけだから。
2002.12.28. / Genre: Web
与うるもの。
修羅場は終わったと言えば終わったんだけど、それでも突発的にやって来る20時間労働(苦笑。朝4時なんて帰ろうか職場に泊まろうか迷うって。まぁ、それでも明日で仕事納め。そのはず。多分。
そりゃともかく、ちょっと前の話になるんだけどトップページでちま情報を取り上げた都合か、ウチのサイトが嘉村奈緒さんのMCにて歓待サイトに載せてもらえてるんだけど、
※鍵括弧内は嘉村がお気に入りの詩のタイトルです。
(中略)
- Life is a Flower / Aya-Maidz.
- 「ガラスだま」「与うるもの」
「ガラスだま」は分かるんです。この詩、初出のF.y.以外の場でもかなり評判が良かったから。その次に来るのが「与うるもの」と来ましたか。これ、かなり意外。
それは私の中の虚像の中であって
与うるものより一部抜粋
日本語が変ですが(笑。
いや、今はそれが焦点なのではなくて、元々露出の少ない作品で……、記憶の限りでは現在置いている単品・習作集の他にはサイト開設当初にやってた月一のトップ詩での公開、あるいは白夜 狼ちゃんの個人サイト、風が運ぶ場所の掲示板に書き込んだかもしれないなぁ、程度の作品ではあるのですが、ミクロとマクロの視点変換をテーマに置いた割りには今一つ壮大な雰囲気が出ないなぁってな感じで意味なく晒してた作品の一つだったりするんです、実は。晒す
といってもウチの作品倉庫って日陰に近い位置付けのコーナーっぽいし、あるだけみたいな(笑。
それだけに。ね。
2002.12.27 / Genre : POEM
さぁ、年末年始モードです。
今までなんだったかというと修羅場モード(苦笑。
家にいる間ずっとPCを立ち上げっぱなしにして、メールの着信音と共に目を醒ます毎日とも今日でサヨナラ。……、だったらいいなぁ。
ともかく、修羅場モードのひとまず落ち着いてようやく年末年始モードです。街並みがクリスマス・モードになっていることに、今日の帰り道ではじめて知りました。そういう時期なんですね(笑。
で、家に帰ってメールを確認してみるとpoeniqueおよびOVER THE SINの管理人、いとうさんからメールが来てますやん。一体何ごとなんだろう?と思いつつも……
近日中に、別件でまたいろいろ頼むことがあります。
これはもっと広範囲の人たちに頼むので、
メールが来たら、いろいろよろしくです。
というMMを思い出す。あー、この件のことか。
了解です。
今はほぼ思考回路停止中なので返事その他諸々はまた後日、ということにしておきますが。
どういう話かっていうのは実際に動き出した時にウチでもどーんと告知する予定ですが、私にお話が来るのはなんとなく意外でした。確かに私にとっての情報の根源であるMMにはもっと広範囲の人たち
とあるんですけど……、それにしても。ね。まぁ、これもサイト開設後1年11ヶ月の積み重ねの結果、としておきましょう。
ということで、来年の第一四半期に予定が入ることになりそうです。が、一体メールの本題以外の何をすればいいのだろう?
詳しい話は返事をしてからなのかな?
(追記 2002-12-22T01:20:00+09:00)
なお、今回のイベントは、私の主催によるものではありません。
この件についても了解です。