コラム・雑記 / Life is a Flower.

コラム・雑記

個人サイトの定型を再考する【その2:リンク集】

BBSに次いでその存在に疑問的な視線を投げかけたくなるのがリンク集。とか言ってBBSにしてもリンク集にしても例外なくウチのサイトにも併設されてたりするわけですが。まぁ、こういう話を続けてやっている理由は、コンセプトが明確になったのでコンテンツの見直しをしなきゃなぁというところなんですけどね。

ぶっちゃけて聞きますけど、他人が運営しているサイトのリンク集って活用します?

私、サイト運営上で一番意味がないコンテンツがリンク集じゃないかと踏んでるんですよね。

ほとんどの場合、WWWの巡回や移動って普段使っているブラウザの『お気にいり』とか『Bookmark』から移動しません? あるいははてなアンテナBookまーくといったオンライン・アンテナ、ないしオンライン・ブックマークを利用するケースがほとんどなんじゃないかな。他に考えられるのはgoogleなどサーチエンジンの検索結果やWWWCが代表する更新チェッカからの移動?

私の場合、普段利用しているブラウザのホームページ設定がMy Yahoo!になっていて、ここのオンライン・ブックマークに

を登録していて、そのいずれかから目的のサイトに移動することが多いかな。あとはgoogleの検索とWWWC。場合によっては新しい時代の著作権のあり方を問うリンク集のようにコラムに直接まとめちゃうこともあるけど。

まぁ、私の場合はサイトの趣旨に沿う/沿わない関係なく本当に自分で利用するサイトをリンク集にまとめちゃってるので、自分のサイトのリンク集を基点にするケースもあるんだけど、人のサイトのリンク集って使わない。

なんでかって、ほら。普通サイトのトップページをブックマークに入れろとか何でかよく分かんない指示をするサイトが多いし(笑。で、大体の場合ブックマークに入れるサイトって結構隅々まで見て回るサイトが多いから、結局のところトップページ(スプラッシュページの場合はその次のページ)をブックマークに登録しているサイトが多いから、人んところのリンク集を活用するには無駄に何ページもリンクを辿っていかなきゃならないから使わないの。

んじゃ、なんでリンク集なんてサイトにあるのかっていうと、これ別に訪問者のためのコンテンツじゃないよね。サイト同士のお付き合いのためだけに存在してるコンテンツと言っても過言じゃないかも。

関心の向き方にもよるだろうけど、ウチの場合なんかで例えるとリンク集なんかよりもコラムでリンクのかかっているサイト(orページ)の方がネットサーフィンには有用じゃなかろうか、なんて。そう思うのよ。

サイトのリンクがただ単にずらずら並んでるよりもコラムの話題に沿ってリンクが張られてる方がそのサイトやページの趣旨や内容を把握しやすいから、関心を惹きやすいんじゃないか、と。誰がどういう風にウチのサイトを利用してるのかとか統計を取ってるわけじゃないので、実際のところは分かんないんだけどね。

ただ、それを有用活用するにはディープリンクを認めてくれる個人サイトの運営者は少ないよね(実のところコラムでの引用のほとんどが該当するページに直接リンクを張っています。アンカーにてクリック一つで辿っていけないようになってるだけで)。

本当に多くの人に目を通して欲しいなら、訪問者に障害となる条件をなるべく排除してしかるべきだと、私は考える。サイトの運営者が顔を向けるべきは相互リンクしてもらっている(大手)サイトの管理人ではなく、一人一人の訪問者に対してだ、と。

2003-05-12T00:00:00+09:00 / Genre : Web

再掲:2003-05-12T01:00:00+09:00

個人サイトの定型を再考する【その1-2:BBS】

話が長くなるのでぶった切りました。以下続き(前の話)。

去年11月にリニュした際、サイトのコンセプトもちょっと変わったわけですが、変更するに当たってPersonnelというサイトにすごく影響を受けていまして、そのサイトの運営方針の一つに以下のような文書があるんです。

このサイトには、友人、知人を作る目的はありませんから、交流目的で掲示板を設置する必要がありません。

むしろ、特定個人と親しくなることは、色々と自論を展開する際に弱点を生むことになりますから、積極的に「設置しない」という方針です。つまり私は情に脆いのです。

掲示板で議論するのは私は好みません。相手を選べないからです。

相手を選ぶというのは、自分の主張に都合の良い相手を探すことではありません。論理的に物事を考えられるかどうか、そしてそれを文章に表現する力があるかどうか、それをある程度見極めてからでないとなりません。

傲慢に見えるかもしれませんが、これは非常に大切なことです。何故なら世の中、論理的に考えることのできない方もいますし、それを表現できない方もいます。仕方ないことです。そのような方に一方的に何かを論じたてると、どうなるでしょうか。いくら自分の論が理路整然としていたとしても、相手が同じ土俵に立てないなら、これは言葉の暴力です。

私は掲示板の投稿の90%が「自己中」「口先だけ」に見えてしまって仕方がありません。

いずれも掲示板はありません from Personnel

この引用部分について以前から結構考えていたんですが、当時のウチのサイトの状況から現実問題として実感できない部分があったんですよね。

という言い方をするとこの前の一悶着のことを思い出す方もいるかもしれませんが、それ以前に別件でメールのやり取りをする機会がありまして、その時の実感としてメールを有用活用する方が、現在FreeBBSの担っている趣旨に沿った役割を果たすんじゃなかろうかと思い至ったのがそもそものきっかけなんです。

もう一つ、こっちはこの前の一悶着に関連する部分なのですが、WebあるいはBBS上での議論が上手くいかない理由って分かります?

答は簡単、議論とはなんぞや?ということそのものが分かってないからです。複数の人が意見を述べ合うと筋が通っている限りにおいて必然的に議論になるものですが、そもそもの目的は「自分と異なる意見が存在することを実感として認識する」ために行なう行為なんです。

けれど、BBSはその特性として議論に直接関わりのない訪問者にも内容が公開されるわけで、見栄だとかそういった理由・感情で優位に立とうとするパフォーマンスになりがちなんですよね。

私、基本的にディベートやディスカッション好きなので、ウチのFreeBBSでのやり取りで単に「討論(or議論)=喧嘩」って認識されるくらいならBBSなんてとっとと捨てちゃいたい。そうならざるを得ない場合も同様。

今回の件に関わらずサイトの運営趣旨がはっきりしてるなら、別にBBSなんていらないなぁというのが私的結論。故に、ある日突然FreeBBSがなくなるかもしれませんよってからに。

2003-05-12T00:00:00+09:00 / Genre : Web

個人サイトの定型を再考する【その1-1:BBS】

そもそも「個人サイトとはなんぞや?」っていう部分を定義づけしないことには話の論点が明確にならないような気もするんだけど、別に厳密な検証を行なうつもりではないので、ひとまず大雑把に『個人が非商業目的で運営するWebサイト』と定義付けることにして、その個人サイトにはなにかしらの暗黙の了承のように定型があるように思う。

例えばこういう定型に沿ったサイトって案外多いんじゃないだろうか。

  1. メインコンテンツ(各運営者の趣味に則って様々)
  2. 自己紹介
  3. FreeBBS
  4. 日記
  5. リンク集

で、主観ながらイラスト主体のサイトと詩やポエムを扱うサイトは多くの場合投稿用のBBSを持っているケースが多いのね。

個人サイトも立ち上げる際に多様な趣旨があろうに、サイトを構成するに当たってこうした定型のコンテンツのラインナップになるのだろうか、という部分をコンテンツごとに再考してみようかと言うわけ。

よほどはっきりした趣旨、特に交流を(少なくとも第一の)目的としないサイトの場合以外のケースでは大抵のサイトで交流目的のFreeBBSが併設されてますよね。ウチの場合なんかでもそうです。

ただ、ウチの場合を例えに挙げるとトップページのメニューでかなり下の方にリンクがあるように、ウチのサイトではFreeBBSの優先順位ってあんまり高くないんです。

というのも、

<meta name="description" content="Aya-Maidz.の投稿掲示板とコラムを中心に展開する詩のサイト">

トップページのメタ情報/一部

とあるように、私が現在考えているサイトの主軸はF.y.を含む詩の投稿とコラムによる持論の展開なわけで、位置付けとしてFreeBBSは詩投稿コーナーコラムに従属する形になっているわけです。私の中では。

それはどういうことかと言うと、メイン・コンテンツが交流する際の話題のきっかけのために存在するわけではないってことです。もちろん単なる雑談も歓迎ですけれど、そういう話題を提供してくれる方もFreeBBSにとって等しく貴重であることには変わりないのですが、単なる雑談だけの場になるのは趣旨としてはちょっと違うかな、と。

んー、言葉にすると難しいなぁ。一応詩を中心に扱ってるサイトなので、誰かはどこかで詩に関連する話をして欲しいかな。と言うか、要は現行のFreeBBSって趣旨通りに上手く言ってるといえば言ってるんです。

ただね、交流が特に主体と言うわけではない場合、特にBBSがメインのコンテンツに従属する立場関係を持っている場合、実はこの役割はBBSではなく、メールの方が明確にコンセプトに沿うんじゃないだろうか、って思う時があるんです。

(続き…個人サイトの定型を再考する【その1-2:BBS】

2003-05-12T00:00:00+09:00 / Genre : Web


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