ある人がこう言っていた
「歩みを止めるのは
“絶望”ではなく“諦め”」と
僕は今、こう思う
「歩まぬ者に、その“意味”は分からない」
それでも時間は止まらないから
人間は流れるようにも生きられるものなのよ
“日常”とは反理想の毎日
何故か自然の摂理のように
詩が書けなくなったのは今春
いくら待っても回復しない体調のせいだと
ずっと思っていたのに─
気がつけばもう、こんな時期が来てたんだ
『夢』を追わなくなった者に
勇気を与える『桃源郷』など必要ない
それがいかなる理由だとしても
選んだ道にはいずれ染まるから
知らず知らずに歩いてた道
怖くて答えを出せないまま時間が後押しする
詩が書けなくなったのは
選んだ道が必要としていなかった
─たったそれだけだった─
今まで綴った想いは一体
誰の心の中に残っているのだろう?
それさえ知らないまま、一つの時代が終わり
いずれ忘却のかなたへと旅立つ
─あとは10年後、部屋を片付ける途中
ひょっこりと姿を見せたファイルがただ
昔話をゆっくりと語ってくれるだけ─
『夢』を追わなくなった者に
勇気を与える『桃源郷』など必要ない
それがいかなる理由だとしても
選んだ道にはいずれ染まるから
知らず知らずに歩いてた道
怖くて答えを出せないまま時間が後押しする
詩が書けなくなったのは─
『後悔』したフリをするだけで
気軽な毎日を送れることを知ったから