終末
すべてが終わる そう感じた
なのに
何が終わるわけでもなく 毎日が
何も 変わることなく 訪れる
私の中に鋭く影が差し込む
光を閉ざされた終末だけが佇む世界を私は見た
力奪われるようでいて 不快な感覚が身体に染み渡る
なのに
何が終わるわけでもなく 毎日が
何も 変わることなく 訪れる
例えば言葉にするならば
苦痛だけがこの世にあった
悲しみだけが私にあった
なのに
すべてが終わる そう感じた
なのに
何が終わるわけでもなく 毎日が
何も 変わることなく 訪れる
私の中であなたが
繊細にも力強く微笑みかける
なぜ？
「終わり」なんてなかった
どこを探してもなかった
どんなに形が変わっても
私の中のあなたが
繊細にも力強く微笑みかける
「終わり」なんてなかった
どこを探してもなかった
どんなに形が変わっても
私はあなたの微笑む姿を
ずっと
あしたを
「終わり」なんてなかった
どこを探してもなかった