Chain
あなたが離れて行ってだいぶ過ぎたけど
わたしはあなたから放たれてひとりだけど
望んでか─望まずか─分からないけど
淡く憧れた『自由』を手にした筈だった
ひとり、街に出て足を止めるのは画材屋
決まって店頭に貼られる展覧会のポスター
絵画を見ることを教えてくれたのはあなた
わたしは─間違いなく─
淡く憧れた『自由』を手にした筈だった
部屋で流れるBGMは
パッヘルベルの『カノン』
それともバッハの『G線上のアリア』
あるいはリストの『ボレロ』?
どれもあなたが貸してくれたCDね
あなたが離れて行ってだいぶ過ぎたけど
わたしはあなたから放たれてひとりだけど
望んでか─望まずか─分からないけど
わたしは─間違いなく─
淡く憧れた『自由』を手にした筈だった
なのにわたしの想いの先にはいつも─
わたしの瞳に映るのはいつも─
─あなたの幻影(まぼろし)─
あなたが離れて行ってだいぶ過ぎたけど
わたしはあなたから放たれてひとりだけど
望んでか─望まずか─分からないけど
なのにわたしの想いの先にはいつも─
わたしの瞳に映るのはいつも─
─あなたの幻影(まぼろし)─
強く憧れた『想い』の先にいつもあなたがいる