嵐の前日
どうしてそんなに空は蒼いの?
あまりに透き通った大空
雲ひとつなくって
心が奪われていく…
手が─届かない─
あまりに高すぎる空
美しすぎる蒼い景色
この悲しみを 越えられない
静かすぎる野原
芝生に緑が輝いてる
風が吹く度に吹いて騒めくのに
途端にすべてが黙り込む
座り込んで
見上げれば燃え盛る太陽
吹き抜ける風が心地いい
なのに淋しさが 身体に染みる
時間の流れさえ忘れそう
都会の騒々しさとは全く無縁
他人の声一つとしない
鳥は囀りながら飛んでいく
この静けさが私を鋭利に貫く
このまま眠りに落ちていきそう
時間の流れを感じないままに
都会の騒々しさも感じずに
この悲しみを 越えられない
この淋しさを 越えられない