寄せる波
風にも揺れて
小さく白い花が散る 散り 舞う
あの日のように儚く消える
残されるのは微かな輝石
大切に握り締め想いを込める
久遠の旅に出たあなたのもとへ
波
闇の中にたった一筋
僕を導くように足元まで伸びていた
本当はその時
冷静になって考えるべきだったんだ
なぞるように追っていた
“何かがある”
そう信じて 振り返ることもなく
どこまでも続く光の道を目一杯走り続けて
ふと足を止めて振り返った世界は
ただの深淵だけだった
今もなお
闇の中にたった一筋
僕を導くように足元まで伸びている
我に返れば
手のひらからすべてのものが零れ落ちてた
手放した輝石の数々はこの胸の中
久遠