ひとり
青い空の下で
私を吹き抜けていく風が
今年の冬の寒さを教えてくれる
にぎやかな街角
私の横を通る笑顔が
ひとりでいる私の心を嘲笑う
流れる涙を
ごまかすようにかき消して
淋しく歩く私の後ろ
あなたの声が聴こえる
振り向いてもあなたはいない
いないのに
聴こえないはずのあなたの声が
私の身体に染みていく─
立ち尽くして探す
いないはずのあなたの姿を
流れる人並みをかき分けて─あなた─
流れる涙を
ごまかすようにかき消して
淋しく探す私の脳裡
あなたの声が聴こえる
見渡してもあなたはいない
いないのに
聴こえないはずのあなたの声が
私の身体に染みていく─
流れる涙を
ごまかすようにかき消して
淋しさに潰れていく想い
あなたを求める私
行き去る他人の目は冷たい
いないのに
泣き続けて走り続けて─ただ─
あなたの姿を求めてる─
流れる涙を
ごまかすようにかき消して
淋しく探す私の脳裡
あなたの声が聴こえる
見渡してもあなたはいない
いないのに
聴こえないはずのあなたの声が
私の身体に染みていく─