詩集:静寂の街 / Life is a Flower.

暗闇

現実を渡り歩いてみれば
そこは闇のように何も見えなかった
学校を卒業して、社会に出てみたけれど
時流に流されるだけで精一杯
逆らってなんて─とても─歩いていけない

私もどんどん変わっていく
そうよ、私はこんな人間なんかじゃなかったわ
何がどれだけ変わったかなんて─もう─
分かりっこないの
だけどちょっと昔の自分に…、憧れる─

どこにいるかも分からないわ
この暗闇の中に何億という人が蠢いて
だけど、どこに誰がいるかも分からずに
きっと独り彷徨い続けているんでしょうね

流されて 流されて─
私たちは一体、どこに向かっているんでしょう?
流されて 流されて─
いつか抱いていたはずの思いは全部─忘れていくのね─

手を伸ばせば─本当は─届くはずの人たちは
ちりぢりバラバラになってどこに行くんでしょう?
時々私の近くを流れていく「あなたはだぁれ?」

今思っていることもいずれ記憶に埋もれていって
河の流れに身を任すように、ずっと生きていくのよ
きっと…


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