待ちぼうけ
青空の休日
恋人たちが集う小さな公園
中央の時計前で待ち合わせ
─笑顔があふれてる─
周りだけは、いつも…
やっぱり他の女性(ひと)ができたんだ
だからいつまで待っても来ないんだ
そうだと思ってた
そうだと思ってた…、のに─
周りの笑顔が私を責める
小春日和の青空が私を笑ってる
私ひとりが木枯らしに取り残されて
やっぱり他の女性ができたんだ
昨日誘った時に戸惑ってたから
そうだと思ってた
そうだと思ってた…、のに─
お気に入りのセーターが私を責める
お気に入りの銀杏並木が私を笑ってる
時計の針がただ、むやみに時を刻んで
あなたが誰を選んだのか
それを確かめたかっただけだから
悲しくなんてないわ
悲しくなんてない─
今は涙なんて流れないで
ここではちょっと目立ちすぎるから
あなたの想いにどれだけ期待してたか
─気づいてしまう─