- 子供の矯正、成人矯正共に治療が簡単と言う理由だけで八重歯の犬歯を抜いたと思われるケース。(ネット上でも2件あります)
原則的に八重歯の犬歯は抜かないので気をつけましょう(理由は目次9を参照してください)。
- 成人矯正で治療後、歯が傾いてしまったケース。
- 矯正治療後、また元の叢生状態(乱杭歯)に戻ってしまったケース。
治療後の保定期間が短かった(月単位であった)のではないかと思われるケースもありました。
無理に歯列を拡大したときも、後戻り現象を起こす一因になるようです。
- 子供の矯正で2年近く通っても受け口の状態が改善せず、他へ転院して受け口が改善されたケース(治療自体が不適切であった)。
- 矯正治療を受けて顎関節症が発症したケース。
- 治療内容に納得できず、あるいは医師との相性が悪く、途中から他へ転院を希望するケース。
(矯正治療は治療期間が長くなりますので医師の人格も医院を選ぶ際の重要なポイントになります)
- 顎を切る矯正治療を受けて麻痺や耳鳴りなどの後遺症が出た、あるいは咬み合せが悪い状態というケース。
(ネット上でも記載されています)
- 矯正装置のバンド部分など装置によって隠れた部分に虫歯が発生したケース。
- 被害を受けても気付いていないケース。
- 「歯列矯正のすすめ」(勁草書房、福原達郎著)において、12歳ころに矯正治療を受けたが治療技術が未熟なのに加え、治療を急ぎすぎ、1週間隔でジグリング作用(歯を移動するときに押したり戻したりを繰り返すこと)を与えたために22歳で前歯などにひどい歯根吸収が起こり、抜歯しなければならない状態になった例などが紹介されています。、またネット上でも同様の被害症例が紹介されています。
(動的治療期間中はだいたい1ヶ月に1回くらいの間隔で治療が行われますので治療間隔が短すぎる場合は気をつけましょう)
- 「女のキレイは歯と口元から」 いたずらな歯列矯正はやめなさい! (講談社、林晋也、林裕之著)においても23歳で矯正を始めてから3年間頭痛や耳鳴り、顎関節雑音など、身体にあらゆる症状が出た上に下の前歯2本と右上の奥歯1本の歯根が途中でなくなった状態になってしまったなどの被害例が複数紹介されています。