断酒の3本柱

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断酒を継続する方法について(断酒の三本柱と第四の柱)

  断酒継続、一口に言ってもなかなか出来るものではありません。昔、自助グループの無かった頃は、アルコール依存症は回復する見込みの無い病として、医師は諦めていたのです。それがアメリカにてAAが出来、断酒継続者が多く出るようになって見直されました。日本でも、様々な歴史がありますが、自助グループとしてAAや断酒会が結成されており、多くの断酒を継続されている方々がいらっしゃいます。なかには、10年,20年、それ以上の期間断酒されている方々もいらっしゃるのです。

  この断酒継続の秘訣は何でしょうか、万人に通じるものは無いのでしょうか。私の結論は、断酒を継続する方法は人により異なるものであると言うことですが、多くの参考とすべき優れた方法があります。まだまだ、断酒を継続するための方法を模索している私には、多くを語る資格はありませんが、あえて私の知る限りのことを記載しました。この中から、あなたに合う方法を選択し、断酒を継続するために役立てていただければと願っています。

1.断酒の三本柱

  断酒継続のためには、次の三種類のものが重要だと言われています。

1)通院
  断酒を始めるには、アルコール依存症の専門医の治療を受け、その過程でアル症に関する基礎知識を身につけることが大切です。
  専門医での治療経験で、飲酒欲求が無くなったと言われる方もいらっしゃるのですが、残念ながら入院治療を終えて間もなく再飲酒されてしまう方もいらっしゃいます。例え再飲酒したとしても、断酒を再開し断酒を継続するには、その必要性を理解するという意味で、専門医の治療を受け、アル症に関する基礎知識を身につけることが重要だと、私は思っています。
  基礎知識を身につけた後も、定期的に通院することは大切です。アル症には、体の病だけではなく、鬱病など精神的な病を併発している場合が多いのです。鬱病で無くとも、断酒をしていると精神的なストレスが発生します。その不安を解消するためにも、通院し医師のアドバイスを受けること、それはストレスを軽減し、断酒を継続しやすくしてくれる重要な要素です。

2)抗酒剤
  アル症者が専門医で処方される共通的な薬、それが抗酒剤です。私が通院していたクリニックでは、断酒開始後1年間は抗酒剤を服用するように指導がありました。断酒を始めた時には、離脱症状が出るとともに、強烈な飲酒欲求が襲ってきます。その飲酒欲求に打ち勝たなければ、断酒をすることは出来ないのです。抗酒剤、その効能と服用に関する私の考え方は、「6.抗酒剤の服用」に記載しておりますので参考にしていただきたいと思います。

3)自助グループ
  病院での治療が終わり、体の障害が軽減してくると、断酒を軌道に乗せなければなりません。しかし、飲酒に関する感覚は、普通に飲める人と、アル症になってしまった人のでは大きく乖離している。私はそう思っています。その、飲酒に関する感覚の差は、断酒に関する大きな障害になります。その障害を取り除いてくれる力強い味方となってくれるのが自助グループだと思います。 自分自身の体験談を語ることは、飲酒に対する抑制となります。他の人の体験談を聞くことは、自分の酒害を思い出すことに役立ちます。自分が起こしてしまった酒害、その多くは覚えていないのです。
そして、そこに集う人々の持つ飲酒に関する感覚は、同じアル症の方々のもであり大きな乖離の無いものです。それは、自分の仲間であることが確認できるのです。その中での雑談であっても、断酒することの必要性を確認することが出来るものが多いのです。 自助グループとは、仲間と支えあうことにより断酒を継続しやすくしてくれる重要な要素なのです。

2.第四の柱

  断酒の三本柱に次ぐ柱とは何でしょうか、人によりこれも異なるかも知れません。私が、第4の柱とも言ってよいと思えるものを以下に記します。あなたは、この内どれを第四の柱とされているでしょうか?

1)断酒宣言
  人により、お酒を止めると明言する方法は異なると思います。私の場合は、アルコール依存症になったからもう飲めないと言っています。しかし、この方法はあまりお勧めではありません。やはり、アル症に対いする偏見は大きいのです、アル症であることを宣言することにより、人によっては不利益を被るかも知れません。それなら、アル症に伴う身体の障害は如何でしょう。アル症になられた多くの方が、内臓の障害を持たれています。これを正直に伝え、「ドクターストップでもう飲めないのです。」が無難ではないでしょうか。人により異なる宣言方法があって良い。しかし、お酒を飲めないのだと、周囲に宣言することは、断酒にとって第4の柱とだと言って良いものだと思います。

2)断酒仲間
  自助グループでは、多くの断酒している仲間と会うことが出来ます。しかし、自助グループへの参加が難しい場合もあります。私も、断酒会には所属しているものの、例会出席率の極端に悪い不良会員です。また、自助グループが肌に合わない方もいらっしゃるでしょう。その様な方々でも、断酒仲間を持つことが出来ます。このHPでは、掲示板での意見交換により、仲間の輪が広がっています。リンク先のHPでも同様です。この様な、ネットでの意見交換も、多くの仲間を作ることが出来ます。時にはオフ会を開催して、直接お会いする機会も持てるのです。この様な仲間の輪は、互いに断酒を支えあう事が出来、人によっては大きな柱にすることも出来るものだと、私は思っています。断酒会,AAの垣根を越え、居住地の垣根さえ越えて、時には海外の方とも支えあうことが出来るのです。

3)酒害活動
  断酒を始める頃には、自分が断酒するだけで精一杯です。それも半年、一年と過ぎていくとかなり楽に断酒出来るようになります。この時がある意味では恐いのです。慢心につながるかも知れません。そのような時、断酒のための活動をしていると歯止めになります。
  自助グループでは、ある程度の期間断酒していると、ミーティングの司会や各種催しのお手伝いをするような機会を得ることが出来ます。このような活動は、断酒に対する自覚を形成し、自らの断酒の支えになると思います。
  自助グループによる酒害相談や、断酒を始めようとする方々へのサポート等、断酒に関する積極的な活動、酒害を無くすための活動を酒害活動と呼んで良いのだと思っています。私には、この分野に関する経験が足りません。今からの分野です。でも、きっと酒害活動は、活動をされる方の断酒を支える大きな柱になるものだと思っています。


私の場合は、断酒会であまりお役に立つことが出来ません、そのためこのHPで少しでも仲間のお役に立ちたいと考えています。これは、私にとっての酒害活動、断酒の大きな柱なのです。

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