まず、何故絶対零度が存在するか…そもそも熱という現象は
どのように生じるのでしょうか。
物質を構成する原子は常に振動しています。実はその振動が
速いほど高い熱を発するようになるのです。さて、こうなると
考えられるのが、原子の振動が止まった状態ですね。このときが
最も低い温度となり、それが絶対零度と呼ばれているのです。
では、何故プラスとマイナスの限界に大きな差があるのか…
これは、「0度」をどこに設定するか、が重要になってきます。
摂氏の-273.15℃・絶対零度も、ケルビン(単位 K)という
単位に直すと 0K となります。
こうなるとマイナスの温度は存在しなくなりますね。
摂氏の0度はどのように設定されたかというと、もちろん
水が凍る温度ですよね。摂氏は、我々に最も身近である
水に関する液体と個体の境界を0度、液体と気体の境界を100度に
設定したのです。もし鉄の融点を0度に設定すれば、摂氏でいう
1535度が0度になり、マイナスの温度の幅が広がりますね(^ ^)。