(1) 知らなくても想像できるでしょう。人の手の指の数が
左右あわせて10本だからです。指折り数えられる数を
ひとまとまりにするのはごく自然ですね。
(2) コンピュータは、特定の部分の電圧が高いか低いかという
2つの状態を区別することができます。逆に言うと2つの
状態しか区別できないので、2進法が用いられています。
コンピュータ内部の電圧にも揺らぎがあるため、例えば電圧が
高い・中間・低いという3つの状態を区別できるようにしても、
電圧の揺らぎによって「高い」電圧が「中間」電圧という
間違った情報として処理される、といったような誤りが
発生する可能性が高くなってしまいます。
(3) 12の倍数の起源は、12ヶ月だと思われます。
なぜ1年が12ヶ月かというと、これは元々自然現象に基づいた
ものでした。季節が一巡する間に、月は12回満ち欠けします。
これがその他の時間にも応用されたのでしょう。
また、1回月が満ち欠けするのに30日かかることから、
1年は360日と計算できますね。1周の360度はここから
きていると言われています。つまり1度は1日に地球が
太陽の周りを回る角度というわけです。時間の60進法も
これらから派生しているのでしょう。
そしてもう一つ重要な理由があります。12は、約数に
1,2,3,4,6,12という多くの数を持ちます。
時間という単位を扱う際、より分割できる数が多いほうが
便利であるというのも重要な理由であるといえるでしょう。