A160
 

(1) 知らなくても想像できるでしょう。人の手の指の数が
  左右あわせて10本だからです。指折り数えられる数を
  ひとまとまりにするのはごく自然ですね。


(2) コンピュータは、特定の部分の電圧が高いか低いかという
  2つの状態を区別することができます。逆に言うと2つの
  状態しか区別できないので、2進法が用いられています。

  コンピュータ内部の電圧にも揺らぎがあるため、例えば電圧が
  高い・中間・低いという3つの状態を区別できるようにしても、
  電圧の揺らぎによって「高い」電圧が「中間」電圧という
  間違った情報として処理される、といったような誤りが
  発生する可能性が高くなってしまいます。


(3) 12の倍数の起源は、12ヶ月だと思われます。
  なぜ1年が12ヶ月かというと、これは元々自然現象に基づいた
  ものでした。季節が一巡する間に、月は12回満ち欠けします。
  これがその他の時間にも応用されたのでしょう。

  また、1回月が満ち欠けするのに30日かかることから、
  1年は360日と計算できますね。1周の360度はここから
  きていると言われています。つまり1度は1日に地球が
  太陽の周りを回る角度というわけです。時間の60進法も
  これらから派生しているのでしょう。

  そしてもう一つ重要な理由があります。12は、約数に
  1,2,3,4,6,12という多くの数を持ちます。
  時間という単位を扱う際、より分割できる数が多いほうが
  便利であるというのも重要な理由であるといえるでしょう。

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