まず、「Uは宇宙人の乗り物を目撃した例である」と
仮定してみましょう。すると2通りの可能性があります。
(1) 宇宙人は毎年同じくらいの頻度で地球に訪れている。
(2) 宇宙人の訪れる頻度には年ごとに偏りがある。
(1)の場合、Uの値は毎年一定のはずなので、Fが多い年と
Fが少ない年で、U/Fの値に差が出るはずですね。
よって調査結果と矛盾します。
(2)の場合は、Uの値の増減に比例して、Fの値も増減
していることになりますね。なぜ宇宙人が頻繁に
訪れる年には、目撃の誤認例も増えるのでしょうか。
この点が不合理であるといえます。
以上から、Fの増減に関わらずU/Fが一定であるという事実は、
Uはあくまでも「地球の事情」であることを物語っています。
よって、「UFO=宇宙人の乗り物」説は否定されるのです。