今年こそ大家族に・・・


9匹で出発した2002年初夏。

なかなか今年は卵を産まないな〜、と思いはたと気づく。
今年は、なぜか浮き草がないのだ。
毎年、どこからともなく浮かんできて「これでもかこれでもか」というほど増え、
ザリガニを飼ってらっしゃるお宅に、餌として(意外でしょ、でも
ザリガニって浮き草を食べるらしいの)差し上げていたくらい。

そこで、食品の発砲トレーとナイロン紐で水草の根を
模したものを作り浮かべる。
すると、産むわ産むわ、私の朝の餌やり時間は遅いので、
きっと他の成魚に食べられているであろうが
それでも一日10個と言わず産み付けられている。


それを、娘の教材の付録である虫かご兼水槽に移動し、孵化させる。
そして1cmを超えたものは成魚のいる睡蓮鉢に戻してやる、を繰り返せば
メダカの大群になるはず...と、浮いている食べ残しや汚れはすくい取り、
水を足して餌をやる、を日課としていた。

成魚の睡蓮鉢に戻すのがこれまた一苦労。
普通、成魚を移動させるときには、目の細かい網を使って
すくい取って移動させるのだが、稚魚にそれをすると死んでしまいそうで、
スプーンとかプリンカップなどですくおうとするが、
移動させるくらいの大きさになると、そうそう人間などには捕まらない。
目当てのだけを移動させようとすると小一時間かかる。

容器を二つ用意し他の稚魚ごとすくいとりながら、水替えも兼ねて移動させることに。





が、最初に一匹移動させてからというもの、
8mm以上に大きくならないし、数も減っているような...。
でも、底にも水中にも死体はふよってないし...??

何度目かの擬水草移動の8月26日の月曜日。
稚魚側の容器から擬水草を引っ張り出すと!!




これ、なんだか分かりますか?
名前は知っていても、さっと脳裏に浮かぶものではないはず。
少なくとも、私は緑色のものは見たこと無かったのです。

ヤゴ

...そう、あのトンボの幼虫(幼生?)ですね。
最初の稚魚の移動のときに、なにやらクネクネ泳ぐ、
体長5mm弱のものが多数いたのです。
気づいていたけど「稚魚の餌になるだろう」と高をくくっていた。
というより、イトミミズやミジンコなどと同じく、
あまり大きくならないだろうと思っていた。




それなのにそれなのに、少し成長した稚魚は、結構水の底の方にいることも多くなり、
淘汰されつつもそういうのを捕まえては食べていたコイツ!!
体長2cmは超えてます。

...おかげさまで8月26日現在、稚魚の容器の稚魚数4...(;_;)。


9月3日。朝の餌やりに(既に昼前だが)出てみると、成魚が一匹死んで浮いていた。
寿命かな。
遺体はヤゴの容器に。


9月7日。昨日は夕方の餌やりをしなかったので丸一日ぶりに観察。
...クモの残骸のようなものがヤゴの容器に浮いている。
ふ〜ん、まぬけなクモもいたもんだ、と水かえをしながら中のヤゴを観察しようとすると、
...いない。

羽化したのだ。クモの残骸みたいなのは、ヤゴの抜け殻。
どんなトンボになるのか楽しみにしていたのに。
ま、上に蓋をしてないし網も張ってないのだから、
好きなときに飛んでいっちゃうわぁね。
でも「殺さないでくれてありがとう( ' ')」とか一言あってもよさそうなもんだけど。


9月14日。いつものようにえさやりをしていると姫睡蓮の葉の裏に、
リズミカルに動くしっぽ。葉をひっくり返すと、ヤゴ。いたか、やはり。
即隔離。

これは徹底的に見つけないと、成魚すら危ないかも、と調べていると、
睡蓮鉢から必ず生えてくる他の水草(雑草ともいう)の茎に2匹も!!!
...でも動かないし、この時間(昼下がり)に外界に出てきたら
すぐに干物になること確実。おそるおそる触ってみると
既に羽化した抜け殻でした。

隔離した方は翌朝お亡くなりに。おかしい、餌(私の美味しい血を吸った
蚊の遺体)もちゃんとやったのに。(だからじゃないか?というツッコミ不可)

今年中に、トンボの羽化は見られないのか?
メダカ大家族計画の達成と両立するのか?



季節は秋から冬へ、メダカの活動もめっきりなくなり、餌やりも思い出したとき。
でも、水を足してやるときに見える成魚が少ない。
...ヤゴ。またしても。

稚魚の方は生きてるかな。2匹に減ってる。5割減。
おかしいな、と思って浮き草代わりに入れているスチロールを持ち上げる。
...ヤゴ。なぜに。

メダカ大家族計画はムリ。睡蓮鉢を掃除しないと。



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