水琴窟工房 長棟造園
水琴窟工房 長 棟 造 園 |
水琴の音色をお確かめ下さい
水琴窟は江戸時代初期の著名な茶人で作庭家である小堀遠州が18歳の時、茶の師匠である武士・古田織部を茶会に招き、茶席入りする前に手洗いや口をすすぐお湯の排水場である蹲踞(つくばい)前部の海となる底部から琴の音色に似た小さなきれいな音を聞かせ、驚かせたという逸話があります。それが水琴窟の始まりと言われています。
その後、庭師たちが音質を追求して技を競い、文化人にその風流を愛されてきました。
水琴窟は蹲踞前部の海の底に小さな穴を開けた甕(かめ)を伏せて埋める構造と、手を洗ったお湯が穴から水滴となって甕底に溜まった水面に落ち、甕中で共鳴するその音色が琴に似ていることから「水琴窟」と呼ばれるようになりました。