◆◇◆著作権とは何か◆◇◆

著作権というのは、絵画、音楽、文章、データなどを作った時点で発生する権利です
製作者が好きな作者名で好きな名前を付けて発表することが出来ます
著作権は通常作者の死後50年間有効です

◆◇◆著作権が必要な理由◆◇◆

なぜ著作権という権利が存在するのかは想像すれば容易に理解できると思います
例えば、Aさんが2年を費やして組み上げたゲームのプログラムがあるとします
もしAさんが発表した際に著作権がなかったらどうなるでしょうか?
Bさんが「このゲームは私が作りました」と発表してしまったとしても
Bさんを裁く法律も何も無くなってしまいます
Aさんにしてみれば、「2年もかかってやっとできたゲームを1昼夜にして乗っ取られた」
という感じでしょう
Bさんがそれを販売した場合、本来作成したAさんに収入が入りません
こんな不条理なことが許されるはずがありませんね

また、Aさんが作品を販売しはじめたとします
Aさんはその売上で生活していたとしましょう
ところが、第三者のCさんが
Aさんの許可なしに無料配布を勝手に始めたとしましょう
一般の人はAさんの正規の販売を利用するでしょうか?
Cさんの販売を知っていればみなCさんの販売を利用してしまうでしょう
するとAさんは本来入ってくるはずの売上が入ってこなくなります

こういった不条理をなくし、権利者が権利者として存在する
その為に、著作権というものが存在するのです

◆◇◆midiデータの著作権◆◇◆

midiデータを発表しているサイトの中で、ごくたまに意味を取り違えている場合を目にします
例えば、歌手のAさんの曲(作詞作曲すべてAさん)を
midiデータをサイト運営者のBさんが作った場合の著作権を見てみましょう

製作者 著作権所有者
歌詞 Aさん
Aさん
midi Bさん

上図を見てください
midiを作った人がBさんであろうと、Bさんの所有する著作権はあくまでmidiデータのみです
歌詞や曲などの著作権はAさんが所有します
従って、Bさんが作ったmidiデータであろうと
BさんはAさんに権利の一部を借りていることになります
この場合Bさんがもつ権利は著作隣接権と言います
つまり、Aさんの許可を得ずにBさんがmidiデータを公開することはできません
Bさんが合法的にAさんの曲を公開したい場合は
Aさんに許可を申請して許可を受ける必要があります

◆◇◆サイト内のBGMは著作権違反!?◆◇◆

HPを作っている方でBGMを入れている方も大勢いますが
このBGMとしての使用は著作権違反なのでしょうか?
著作権管理者(機関)に許可を得ていない場合
これは違法です

BGMならば良いじゃないか?
上記で解説した権利を侵さないじゃないか?
これが著作権の難しいところですが
HPとしてWEB上に公開する以上、不特定多数の人が見る可能性があります
これは、CDなどによく書かれている「個人で楽しむ以外」という文章に当てはまってしまいます
それがボーカルなどが入っていないmidiファイルであったとしても
それは、歌が入っている入っていないは全く別問題であって
著作者にとってみればそれが作品なわけですから形は関係ありません
売上が上下するわけでもない、かえって売上増加に貢献している
というのも、まったくの誤解で著作権は売上を保護しているだけではないのです
その人がその作品を作り、その権利を所有しているという権利も保護しているわけですから
無許可で使用するのは、いわば自転車等を窃盗した人の言い訳「後で返そうと思った」というのと
なんら変わりは無いのです

◆◇◆著作権委託◆◇◆

著作権について興味のある方は「JASRAC」という言葉をご存知でしょう
「JASRAC」とは一体何かを簡単に説明しておきますと
例えば作曲家のAさんが製作し発表した曲があるとします
この曲をライブで使いたい、HPで配布したい、カラオケに入れたいなど
様々な方面から使用許可の依頼が来ることになります
また、著作権を侵す人も出てきます
それを個人であるAさんがすべて管理するのは非常に困難です
その為に、著作権を著作権管理を行う機関に預けるのです
そうすることで、様々な方面からの使用許可とそれに伴う収入
また、著作権違反をした人への対処までをしてもらうのです

それではそのAさんが自分で自分の曲を使用する場合はどうなるのでしょうか?
JASRACに預けてある以上、Aさん本人も使用料を支払わなければいけません
最終的に自分へ戻ってきますけどね(笑)

◆◇◆著作権のありかたを考える◆◇◆

私自身が作曲をしている以上、著作権の大切さは身を持ってわかっています
しかし、著作権の定義の徹底がなされていないように感じてなりません
また、その定義の解説の仕方事態が徹底されていないように感じます
例えば、私たち個人が欲しい情報は
「この場合はダメです」ではなく「この場合はこういう理由でダメです」
という「何故」という解説です
前者の解説が強ければ、「だったらこれならOKだろう」という解釈が容易にされてしまいます
後者の場合「だったらこれもダメなんだろう」という考え方ができます
私自身法律に通じているわけではありませんし、著作権のことがわかっているかと言われれば
はっきり言ってわかっていません
作曲をして著作物を発表する人間がこの状態です
一般の人で著作権についてわかっている人が一体どれだけいるでしょう?

私が望む姿は、どんな形式であろうと
曲を使うのならばすべて使用料を徴収する!
許可をする場合の境界線をはっきりとする!
といったケジメのある体制です

◆◇◆著作権の定義を見直したい◆◇◆

先日JASRACサイトを見て疑問に感じたことを
JASRACに質問してみました
大変親切に回答してくださったのですが
問題が解決できない回答もありました
その一部を紹介します

例えば、JASRACサイト内のmidiや着信メロディー作成について
「原曲に忠実に」と言う風に書かれていました
考えてみるといい加減な文章だと思いませんか?
どこまでが忠実でどこからが忠実じゃないのでしょう?
例えば、着メロは最近では64和音なんかも出てきていますが
それでも単音しか作れない場合もあれば3和音や4和音という場合もあります
これで原曲に忠実に作れというのはそもそも無理な話です
単音しか作れない携帯でメロディーだけを入れた場合
これ以上忠実にしようがないですよね?
これが認められるのであれば、midiで単音のデータを作ってもOKになります


(回答)
著作者人格権(この権利は著作者に専属する権利でJASRACは管理して
いません)のうちの「同一性保持権」(20条)により、原曲に忠実にデータを
おつくりいただく必要がございます。
具体的な境界線などは、個々の楽曲の著作者の判断によるとしか
申し上げられません。



というのがJASRACの回答ですが
言い換えれば、一般人は着メロ作成は不可能です
と言われているのと同じです
我々が著作者にどうやって判断してもらえるのでしょう?
みんなが著作者にこのデータはOKですか?
なんて質問ができるわけないですから・・・

また、使用料についての質問ですが
ちょっと考えてみてください
ある楽曲に関わってくる著作権(隣接権を除く)を大まかに見てみると

作詞家さんの詞
作曲家さんの曲
歌手の歌

が存在しますよね
ここで、現在一般的な音楽配信の形態をみてみると
midi形式、MP3形式などがありますが
MP3は当然ながら、詞も曲も歌も入っている場合があります

しかし、midiはボーカルトラックを収録できません
歌詞をデータに組み込むことは出来ますが
普通の人はあまりしません

となると、曲だけが著作権に関わってくることになりますよね?
詞や歌の権利を一切侵してませんよね?

さて、この両者の使用料はどちらがどれだけ高いでしょう?

当然、MP3の方が高いのが当然だと思いますよね
ところが・・・両者の使用料は同じです


(回答)
市販CDから録音したMP3ファイルは、著作権のほか、レコード会社や
アーティストの持つ著作隣接権が関係しますので、ネットにそうした
音源を利用する際には、著作隣接権者の許諾を得ていただく必要が
ございます。
歌曲つき楽曲でもインスト楽曲でも同じ1曲になりますので、使用料に
区別はございません。ただし、歌曲つき楽曲を利用する場合に
詞曲のいずれかが本協会の管理外の場合は、半分の使用料になります。



私のしてほしい回答じゃないです(-_-;)
MP3じゃなくてmidiファイルはどうなのよ?(T_T)
なぜ両者を区別しないのかと質問したのに・・・
これで、同じ一曲だから区別しないと言うのであれば
歌の著作権使用料は権利を使ってもいないのに
支払われるんじゃないの?って聴いたのに(T_T)

著作権がとても重要な権利であることは重々わかっていますが
管理体制というか、管理側の定義が万人が理解できないものである
ということがわかると思います
こうした一見矛盾に感じられることも
ちゃんと理由があってこうしているわけでしょうから
その具体的な理由、そして万人が判断しやすい境界を設ける
これがこれからの著作権管理に課せられる課題だと思います
管理委託数が多く、細かく管理できないのであれば
一律こういう風にさせてもらいますと定義して欲しい
これが、私をはじめ、著作物と密接に関わりをもつ人が願うことだと思います