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ここからは、背景を描く作業に移ります。 レイヤーは背景レイヤーを使用。 線画レイヤーはもう削除しても構いません。 とりあえず全体のカラーイメージを掴むために、ざっと塗ってみます。 最初左のように塗ったのですが、 過去2回のCG講座用イラストと色がかぶるな…と思い直し、 比較的浅瀬のイメージもあったので右のように塗りなおしてみました。 だいたいこんな感じでいきたいと思います。 ※現在のレイヤー:人物塗りレイヤー、背景レイヤー |
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最初はラフに、全体のバランスを考えながら塗ります。 とりあえず綺麗な珊瑚礁を登場させたいので、 キャラクターに重ならないように気をつけながら配色してみます。 ちょっと奥の岩は、最初普通の岩の色で軽く塗った後、 青系の色で重ね塗りしたら、結構いい感じに水中っぽい 色になりましたね。 イラストの下の方はほとんど青ではなくなりました(^ ^)。 上で最初に決めたイメージとは少し変わりましたが、これはこれでいいでしょう。 某ボブ曰く、「すべては楽しいハプニングなんです」。 地上の風景を描くとき、遠くにあるものは青みをかけると効果的です。 水中も同様に、地上よりさらに青みは濃くしましょう。 視界はあまり良くないので、さほど遠くまでは見えません。 |
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まずは海面あたりを細かく塗ってみます。 水中から見た波の描写はこんな感じ…と、言葉で説明するのは難しいですね。 何かの資料を見て描きたくても資料が手元にない場合は、 遠慮なくネットで資料を集めましょう。イメージ検索が便利です。 ただし著作権の問題もあるので、探してきた資料をそのまま模写して 使うのは避けましょう。あくまで参考に。 |
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次は後ろの岩です。 縮小してみると、あまり変化がない感じですが…。 遠景なので、ぼかした感じのままでも良かったかもしれません。 岩の質感を意識して影をつけます。 岩にも様々な形状や質感があるので、ある程度意識して描くといいかも。 |
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手前の珊瑚礁に移ります。 ここは賑やかな感じを出したいので、カラフルに。 影は青系の色でつけたほうが自然になります。 手前左側はキャラクターで隠れてしまうので、 正直塗る必要はないのですが、まあ講座ということで一応。 普段はキャラクターを表示したまま塗ったりしてます。 |
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魚を加えてみました。 やはり珊瑚礁に似合うのは熱帯魚。というわけで、 熱帯魚っぽい魚を色々と。 うるさくなりすぎず、賑やかになる程度に描きます。 ここはキャラクターで隠れない部分だけ…。 ここでPhotoshopに移動します。 背景のレイヤーをコピーし、レイヤーを「ソフトライト」に設定。 ちょっと背景が明るくなって、キャラクターと明るさレベルが 近づきました。 ソフトライトのレイヤーの不透明度を60%にしたら、 左のようになります。 ※現在のレイヤー:人物塗りレイヤー、背景のコピー、背景レイヤー |
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さらに新規レイヤーを「覆い焼きカラー」モードで開きます。
具体的には、 1.メニュー 「レイヤー → 新規レイヤー」 2.描画モードを「覆い焼きカラー」にする 3.「覆い焼きカラーの中性色で塗りつぶす(黒)」にチェックを入れる でOKを押すと、真っ黒なレイヤーが作成されます。 ここに、黒に近い青で、大きめのエアブラシを使って 光が強く差し込む部分を描いていきます。 光が強すぎると感じたら、黒を塗ればOK。 波で反射する光の揺らぎなんかも表現します。 その他、陰影を付け直したり、背景の青みをちょっと強めてみたり。 細かい修正をちょこちょこと行って、このイラストは完成です。 ※現在のレイヤー:覆い焼きレイヤー、人物塗りレイヤー、背景のコピー、背景レイヤー |
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今回は、細かいテクニックはほとんど使わず、ひたすら塗っていくという感じでした。 レイヤーを何枚も使いまくるのは管理が面倒、という方にはお勧めです。 ちなみに今回最終的なレイヤー数は4枚でした(覆い焼き、人物、背景コピー、背景)。 この枚数は多い方ですね。 何よりこの方法だと、絵を描いてるぞ!という実感が沸いてきます(^ ^)。 厚塗りや絵画チックな塗り方がしたいという方は、 このような方法から進むとやりやすいのではないでしょうか。 絵によっては、背景と人物も全て1枚のレイヤーで描くのも面白いです。 それでは今回はこの辺で終了です。 どうも最後までお付き合いいただきありがとうございました。 完成したイラストはこちらになります。 |
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