Ver.3 - 2
#背景を描く
背景を描く1 背景を描く2 ここからは、背景を描く作業に移ります。
レイヤーは背景レイヤーを使用。
線画レイヤーはもう削除しても構いません。

とりあえず全体のカラーイメージを掴むために、ざっと塗ってみます。
最初左のように塗ったのですが、 過去2回のCG講座用イラストと色がかぶるな…と思い直し、 比較的浅瀬のイメージもあったので右のように塗りなおしてみました。
だいたいこんな感じでいきたいと思います。

※現在のレイヤー:人物塗りレイヤー、背景レイヤー
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背景を描く3 最初はラフに、全体のバランスを考えながら塗ります。

とりあえず綺麗な珊瑚礁を登場させたいので、 キャラクターに重ならないように気をつけながら配色してみます。
ちょっと奥の岩は、最初普通の岩の色で軽く塗った後、 青系の色で重ね塗りしたら、結構いい感じに水中っぽい 色になりましたね。

イラストの下の方はほとんど青ではなくなりました(^ ^)。 上で最初に決めたイメージとは少し変わりましたが、これはこれでいいでしょう。
某ボブ曰く、「すべては楽しいハプニングなんです」。

地上の風景を描くとき、遠くにあるものは青みをかけると効果的です。 水中も同様に、地上よりさらに青みは濃くしましょう。 視界はあまり良くないので、さほど遠くまでは見えません。
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背景を描く4 まずは海面あたりを細かく塗ってみます。
水中から見た波の描写はこんな感じ…と、言葉で説明するのは難しいですね。

何かの資料を見て描きたくても資料が手元にない場合は、 遠慮なくネットで資料を集めましょう。イメージ検索が便利です。
ただし著作権の問題もあるので、探してきた資料をそのまま模写して 使うのは避けましょう。あくまで参考に。
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背景を描く5 次は後ろの岩です。
縮小してみると、あまり変化がない感じですが…。
遠景なので、ぼかした感じのままでも良かったかもしれません。

岩の質感を意識して影をつけます。
岩にも様々な形状や質感があるので、ある程度意識して描くといいかも。
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背景を描く6 手前の珊瑚礁に移ります。
ここは賑やかな感じを出したいので、カラフルに。
影は青系の色でつけたほうが自然になります。

手前左側はキャラクターで隠れてしまうので、
正直塗る必要はないのですが、まあ講座ということで一応。
普段はキャラクターを表示したまま塗ったりしてます。
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背景を描く7 魚を加えてみました。
やはり珊瑚礁に似合うのは熱帯魚。というわけで、
熱帯魚っぽい魚を色々と。
うるさくなりすぎず、賑やかになる程度に描きます。
ここはキャラクターで隠れない部分だけ…。

ここでPhotoshopに移動します。
背景のレイヤーをコピーし、レイヤーを「ソフトライト」に設定。 ちょっと背景が明るくなって、キャラクターと明るさレベルが 近づきました。
ソフトライトのレイヤーの不透明度を60%にしたら、 左のようになります。

※現在のレイヤー:人物塗りレイヤー、背景のコピー、背景レイヤー
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SAIで描く9 さらに新規レイヤーを「覆い焼きカラー」モードで開きます。 具体的には、

1.メニュー 「レイヤー → 新規レイヤー
2.描画モードを「覆い焼きカラー」にする
3.「覆い焼きカラーの中性色で塗りつぶす(黒)」にチェックを入れる

でOKを押すと、真っ黒なレイヤーが作成されます。

ここに、黒に近い青で、大きめのエアブラシを使って が強く差し込む部分を描いていきます。 光が強すぎると感じたら、黒を塗ればOK。
波で反射する光の揺らぎなんかも表現します。

その他、陰影を付け直したり、背景の青みをちょっと強めてみたり。 細かい修正をちょこちょこと行って、このイラストは完成です。

※現在のレイヤー:覆い焼きレイヤー、人物塗りレイヤー、背景のコピー、背景レイヤー
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今回は、細かいテクニックはほとんど使わず、ひたすら塗っていくという感じでした。
レイヤーを何枚も使いまくるのは管理が面倒、という方にはお勧めです。
ちなみに今回最終的なレイヤー数は4枚でした(覆い焼き、人物、背景コピー、背景)。
この枚数は多い方ですね。

何よりこの方法だと、絵を描いてるぞ!という実感が沸いてきます(^ ^)。
厚塗りや絵画チックな塗り方がしたいという方は、 このような方法から進むとやりやすいのではないでしょうか。
絵によっては、背景と人物も全て1枚のレイヤーで描くのも面白いです。

それでは今回はこの辺で終了です。
どうも最後までお付き合いいただきありがとうございました。
完成したイラストはこちらになります。
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