中国の思想家である荘子の説話に、『胡蝶の夢』というものがあります。
夢で自分が蝶になって飛んでいる。
目覚めた自分は人間である。
そこで先程の蝶の姿が夢だったのか、それとも現在の自分の姿が
蝶の見ている夢なのかが分からなくなる…
という話です。
この話も結構哲学的な難問ですが、蝶に限らず、現在の自分が
本当に『本物の自分』であることを証明できるでしょうか。
例えば、先程のような他者の夢の中の人物であるとか、
自分はコンピュータの中のバーチャルな生命であるという
可能性は、実際肯定も否定もしきれません。
しかし、実は
「このような事実があれば現在の自分が虚構の存在である
可能性が高くなる」 という一種の証拠が存在するのです。
さて、それはどんなものでしょうか。