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例えば、コーヒーを飲む人には飲まない人よりも喫煙者が
多かったため、コーヒーによる癌の抑制効果を上回るほどの
喫煙による害が出てしまったのです。
こういった調査については、あらゆる要因を考えなければ
ありません。コーヒーだけについて調査しても、正しい
結果が得られるとは限らないでしょう。
答えの例の場合、
(コーヒーを飲む、喫煙する)、(コーヒーを飲む、喫煙しない)、
(コーヒーを飲まない、喫煙する)、(コーヒーを飲まない、喫煙しない)、
という4パターンの被験者についてそれぞれの癌の発症率を調べなければ、
その結果は正しく得られないでしょう。もちろん、喫煙以外の原因も考慮に
入れなければならないかもしれません。
しばしば陥る統計の罠、といえるでしょう(^ ^)。