骨董としてはかなり入手しやすい(現存品が多いので価格も安め)九谷焼の杯です。
お値段もなかなか幅(数百円〜一万円くらい)があり、上の二つは良し悪しセット。
同じようなものですが、青の釉薬が
向かって左の小さいほうが呉須(ごす)で、
右の大きい方はベロ藍と呼ばれるコバルト染料。
地肌は小さい方が優しい白で、大きい方は冷たい白。
小さい方が時代が古く、大きい方が新しいのだと思います。
他にも、外側の絵付けの丁寧さ、伸びやかさ、
杯の形(大きい方は見込みから立ち上がりに少し滑らかさが足りない)
などから判断して、小さい方が上品。
たぶん長寿を祝う(願う?)絵柄なのですが、
書いてある文字が全く私には読めないので、
能や狂言の中の唄なのだろうとしか判断できません。
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