第44番札所 菅生山 大寶寺 ( すごうさん だいほうじ ) への道 − 後半


( 写真01 ) 写真は新谷( にいや )付近です。

十夜ヶ橋を出発してしばらくは国道を行き, 新谷付近は道標に従い左に分岐していく旧道らしい道を通るが 矢落橋という橋を渡り国道56号に出会います。
五十崎の手前で56号線から左へ分かれると林道か農道のような道になり,やや登り坂になってきます。
少し登ると内子方面へ下っていく舗装された道に出ます。
( 写真02 )
( 写真03 ) 舗装された道を下ってくると運動公園の中を通ります。

へんろ道保存協力会の地図では野球場と書かれている所のようだ。 道からは見えないがテニスコートなどもあるらしい。

食堂や売店はないようだが飲料の自販機はありました。
運動公園を過ぎると高架上のJR内子駅が前方に見えてきた。

この付近から右に分かれるやや狭い道を下るとJR内子線の高架の下を通り内子の市街地へ入ります。
( 写真04 )
( 写真05 ) 内子の町を行く。

道の駅内子からりのある所で国道56号へ出て56号の歩道を行きます。

 
( 写真06 )
( 写真07 ) お遍路無料宿がありました。

写真左端の庇が広い建物で,ベンチが置かれています。
大瀬付近は国道から分かれている旧街道を通ります。

きれいに手入れされた家並みだなぁ。
( 写真08 )
( 写真09 ) 千人宿記念大師堂まで来ました。

のべ千人を泊めたのを記念して作られた大師堂ということらしい。
橋を渡ると突合( つきあわせ )の分岐点です。

左へ行けば鴇田峠( ひわだのとう )遍路道、右へ曲がっていく道は農祖峠( のうそのとう )遍路道です。

どちらも 44番 大寶寺がある久万高原へ向かう道ですが今回は農祖峠遍路道を行きます。
( 写真10 )
( 写真11 ) 道の駅小田の郷せせらぎに着きました。
東屋やベンチがあるので雨の日でも座って休憩できます。
売店の営業時間は8時から17時半まで。
弁当やパンや飲料が調達できます。
うどん屋さんもありましたが営業時間は確認しませんでした。
小田の商店街らしいところを通る。

所々に大売り出しの赤い幟がたてられていますが朝早かったので店は閉まっていました。
小田付近を過ぎると久万高原町の中心部まで店はありませんが三島神社までの間に飲料の自販機が一箇所と 飲めるらしい湧き水が一箇所ありました。
( 写真12 )
( 写真13 ) 真弓トンネルを通っていく国道380号は拡幅工事が進められているようですが,まだ拡幅されていない所や 旧道が残っている所は写真のような道です。
三島神社がありました。
冬だったので屋根に雪が積もっています。

この付近から高度があがってくるらしくて道の積雪も多くなってきました。
( 写真14 )
( 写真15 ) 三島神社を過ぎてすぐ国道から左へ分かれていくへんろ道。

このへんろ道は国道と違う方へ行くわけではなくて九十九折れで登っていく国道を ショートカットして登って行きます。
一度国道に出るが横断してまたへんろ道に入り二度目は国道に出てそのまま国道を行きます。
真弓トンネルの手前に休憩所がありました。

元のへんろ道はトンネルの上の真弓峠( まゆみのとう )を越えていたようですが現在は廃道になっているので 真弓トンネルを通っていきます。
( 写真16 )
( 写真17 ) 真弓トンネルを過ぎると下り坂かほぼ平坦な道で農祖峠への登り口に着きました。
真弓トンネルからここまでの間に飲料の自販機が一箇所ありました。

農祖峠への登り口は意外に広い道で分岐点から20m.ぐらいは舗装されていますが すぐに林道の登りになります。
農祖峠の途中までは写真のような林道を登ります。

車が通った跡がありました。
( 写真18 )
( 写真19 ) ここで林道から分かれて山道になります。

林道についていたタイヤの跡はここで切返して引き返した跡がありました。
農祖峠に着きました。

撮影は冬で寒波が来ていたので10cm.ぐらいの積雪がありました。
( 写真20 )
( 写真21 ) 農祖峠から下って来ると44番 大寶寺へ行く前に45番 岩屋寺へ行く遍路道が右へ分岐していました。
44番45番46番札所や峠の位置関係で45番→44番の順で巡拝する人も多いそうです。
44番札所から45番札所へ行く途中,八丁坂という所でこの道と再会します。
44番を先に打つ場合は45番巡拝後に44番札所あたりまで戻ってきて46番札所に向かいます。
久万高原町の消防署が右下に見えました。
ここで林道から分かれて消防署の傍へ下る道を通って消防署の前を通っている国道33号を横断し 44番 大寶寺に向かいます。
( 写真22 )
( 写真23 ) 久万高原町の中心部付近の街道。
この道の左には平行して国道が通っているのですがこの道が元の街道のように思われます。
久万高原という名称なので山の斜面に住宅が点在している様な光景をイメージしていましたが, ごく普通の町並みなんですね。写真の右に写ってる白い4階建の建物は高校の校舎です。 海抜500m 以上ある所なので気温は低いです。
道標に従い右に曲がると橋を渡ります。

橋を渡った所に山門らしいものがありました。

この山門は総門というらしい。
( 写真24 )
( 写真25 ) 44番 大寶寺の山門に着きました。

山門は大きいし,広角レンズは無いので離れた所から撮影しないと全体は入りません。
道は山門の右から来るので離れると山門の正面が写らないので中間で妥協してこんな写真です。
大きな草鞋がぶら下げられてます。
本堂に向かう石段右横に
種田山頭火の句碑がありました

朝まゐりはわたくし一人の
銀杏ちりしく   山頭火

山頭火は昭和14年11月21日の日記で 『早起、すぐ上の四十四番に拝登する。老杉しんしんとして霧ふかい、よいお寺である』 と書いている。
( 写真26 )
( 写真27 ) 石段を上がり本堂前まで来ました。
本堂の右奥にあるのは御影堂( 大師堂 )です。

第44番札所 大寶寺は八十八ヶ所のちょうど半分に当たり「中札所」といわれるそうです。

第43番 明石寺 からの道程は約70km.でした。
御影堂( 大師堂 )の前から本堂のほうを向いて撮影しました。
( 写真26 )




第45番札所 海岸山 岩屋寺 ( かいがんざん いわやじ ) への道 

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