Out of standard #14
「おいらルパ〜ン三世。」
僕は昔から、「オバケのQ太郎」に出てくる”小池さん”を見ると、ラーメンを食べたくなる子供でした。
「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、未だに「影響を受けやすい」タチです。
映画の『酔拳』を観ては飲んだくれ、
アメリカン・プロレスを見ればレスラーの派手なパフォーマンスを真似する毎日。日本って平和だ。
さすがに『マトリックス』を観て、ビルの屋上から飛び降りたくなるタチではありませんが、
ギリギリのラインだと結構トライしたくってムズムズするタイプです。
例えばテレビアニメの『ルパン三世』。
CMに入る直前、「ルパン ザ サ〜ド♪」のコーラスと共に、
走って車に乗り込もうとするルパンが、勢い余って反対側にずっこけるシーン。
あれ、みんなやってみたいことだと思うのね。
当時私は自分の車がなく、また周囲にもオープンカーのオーナーがいなかったため、
シートが繋がってて反対側へ飛び出しやすそうな友人の「ステップ・ワゴン」に目をつけた。
友人には内緒で敢行。
両ドアを開け放して一気に突っ込む。
思ったよりも高さがあって角度を誤る。
わき腹に突き刺さるハンドル。
ひん曲がるコラムシフト。
絶叫する私。
悲鳴を上げる友人。
「マンガはしょせん虚構の世界。」ということを学ぶ出来事でした。
その後、ルパンの映画であったような
崖を車で斜めに走りながら駆け下りる
がしたくて我慢できず、なんとか友人を騙して土手まで連れ出すものの
直前でバレ、
「車高の高いステップワゴンで出来るか、バカー!」
と、温厚な彼を激怒させたり。
やっぱり、おばけのQ太郎を見てラーメンを食べたくなる程度のレベルで
抑えておくのが大人なのかな、と思う今日この頃。