2.原画の完成



キャニング、主線の修正
取り込んだ線
レベル補正後
修正後
   
  次はスキャンですね。ここからはPCでの作業になります。
まずはPhotoshopで、先ほどトレースしたイラストと 背景も描いた下絵の両方をスキャンします。 グレースケールで、解析度は200dpiもあれば良いでしょう。
取り込んだイラストは、それぞれ イメージ→色調補正→レベル補正 で、スキャン時のゴミ飛ばしをして主線をはっきりさせます。
人物の主線は綺麗にしたいので、Painterの鉛筆ブラシの鉛筆<2B>消しゴムブラシを用いて、薄くなった主線部分や つぶれてしまった部分などを修正するのがいいでしょう。
左の図は上から順に、取り込んだ線、レベル補正した状態、 鉛筆ブラシで修正後となっています。
 
   


景処理
背景です
   
  スキャンした背景付きの下絵は、背景専用の原画に使います。 あまり背景の主線は綺麗である必要はないと個人的に思っているので、 線の修正はほとんどしません。スキャン時のゴミ取り程度です。
で、背景専用にするために、人物はPainterの 消しゴムブラシで消してしまいます。 消した部分には鉛筆ブラシで背景を描き足していますが、 どうせ完成時には隠れてしまうので、面倒であれば必要ないです(^ ^)。
…まあ、最初から人物と背景を分けて描けばいいわけですが(笑)。
 
   


Luminosity->Opacity
元々の背景レイヤー
↓レイヤーを複製
レイヤーを複製した状態
↓レイヤーを透明化
フィルタで透明化
↓1つのファイルに
人物原画と背景原画を1つのファイルに
   
  次は、「背景」を「レイヤー」に変換します。 レイヤーにすると、色を塗る上で便利だからです。

さて、レイヤーの変換には特殊なフィルタを使うと非常に楽にできるのですが、 そのフィルタを使うには、まずPhotoshopのCDを開き、フォルダを Goodies\プラグイン (オプション)\Ffactory\Trnsexpl と辿ります。[Trnsexpl]フォルダにある Lumopac.8bf というファイルを、 Photoshopをインストールしたフォルダから Plug-ins\Filters と辿り、この[Filters]フォルダ内にコピーすれば使えるようになります。

このフィルタを正しく使うには、
(1)イメージ→モード でRGBカラーに設定する
(2)背景レイヤーを、レイヤー→レイヤーを複製 で複製し、この複製されたレイヤーを使う
という下準備が必要です。元の背景レイヤーは白で塗りつぶしておきましょう。

下準備ができたら、フィルタ→Transparency→Luminosity->Opacity を選びましょう。 線を描いた部分以外は綺麗に透明化されるはずです。 人物・背景それぞれの原画をレイヤー化したら、コピーペーストして一つのファイルにまとめておきましょう。
 
   


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