この問題のポイントは、例えば問題の例であれば
「この文章」という言葉がどの文章を指しているか、です。
問題の例文を分かりやすく考えるために、次のように
置き換えてみましょう。
【文章A】文章Aの最後の文字は「い」である
【文章B】文章Bの最後の文字は「い」ではない
例文の意味をそのまま考えると、このように置き換えることに
なりますね。この時点で、文章Aと文章Bの関係が
「Pである」と「Pでない」の関係になっていないことがはっきりします。
この文章を「Pである」と「Pでない」の関係にすると、
【文章A】文章Aの最後の文字は「い」である
【文章B】文章Aの最後の文字は「い」ではない
となり、確かに文章Bは真であり、排中律を満たしています。
これも一種の言葉の曖昧さからくる問題ですね。